春薔薇妃バナー

あなたを、絶対に死なせない。

茨に蝕まれた運命を変えるのは、春薔薇の王妃。
心を凍らせた王を救うため、彼女は哀しい歴史を紐解いていく――。


STORY

「この薔薇は、俺の命を養分にして咲き誇る。茨が四肢を絡め取り、胸の薔薇が最も美しく咲き誇るその瞬間に、俺の命は終わりを告げる」
 
 小国の姫であるエレオノーラは、北の大国ベルーフへ王妃として嫁ぐ。
 ベルーフ王国では代々国王が短命であり、とある呪いを受け継いでいるとまことしやかに囁かれていた。
 呪いに苛まれ、人を信じない冷徹な国王イザーク――幼い頃出会った彼をなんとしてでも救いたいエレオノーラは、王家の歴史を紐解くことで呪いを解く方法を探し始める。

 天真爛漫な王妃は、心を閉ざした王の命を救えるのか。歴史と陰謀、そして深い愛情が織りなすロイヤルロマンス!


CHARACTER
エレオノーラ
エレオノーラ・ジーナ・アトネリア
アトネリア王国第三王女
活発で純真。感受性が豊かで、よく笑いよく泣く。幼い頃に出逢ってから想い続けたイザークの妃となる。

イザーク
イザーク・ヨゼフ・フォン・ベルーフ

ベルーフ王国の国王
思慮深く冷静で、感情をあまり表さない。呪いによって早死にする運命を受入れている。

SAMPLE
 影を帯びたイザークの肌が、しっとりとした月の光を跳ね返している。エレオノーラとの距離を詰めた彼は、彼女の白い首筋をちろりと舐め上げた。
「俺もお前も王族として生まれた以上、義務は果たさなければならない」
「義務……?」
 そう言いつつも手際よく互いの着衣を取り払っていく彼の手に、エレオノーラは言いようのない悲しさを感じた。義務――確かに結婚は王族にとって大切な仕事のひとつでもあるが、彼の言葉はあまりに切ないものだ。
「ふぁ、ぁあ……ん、イザーク……」
 骨張った彼の手が、エレオノーラのナイトドレスをひもといていく。ほっそりとしながらも女性らしい体だが、彼女の二人の姉と比べてしまうと多少見劣りする。それが彼女のコンプレックスだった。
「っん……!」
 くすぐったいような感覚に、思わずエレオノーラは身じろぎをした。なめらかな肌を滑る指先が、そっと動きを止める。
「誰か想う相手がいるなら、その男のことでも考えておけ」
 冷たくそう言い放つと、イザークはあらわになった彼女の双丘へと指を伸ばした。ふっくらとした胸の膨らみが、雪白の指先によって形を変える。
「は、ぅぅ……ぁ、あ、なに――」
 長い指が、胸の頂きで主張をはじめた蕾へと伸びた。うっすら色づきはじめたそこに触れられると、エレオノーラは妙な浮遊感に包まれる。
「やだ、ゃ、イザーク……! ぁあ、ゃ……怖い、わ」
「怖い……か。多少は無理を強いるだろうな」
 そう言うと、イザークは過敏になった胸の蕾に、つと舌を這わせた。強く吸うことはせずにそのまま柔らかな膨らみをなぞり、舌先は体の線をたどるようにゆっくりと下っていく。
「だがそれが義務だ。耐えろ、エレオノーラ」
 冷静な声音のイザークに対して、エレオノーラは体の奥でくすぶるような熱を感じていた。彼に触れられるたび、言葉をかけられるたびに、お腹の奥の方が小さく疼く。


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45表紙(タイトル有)

「春薔薇妃は氷雪の王に溺れる」

著者 沙布らぶ
イラスト 広瀬コウ
発行日 2017/05/15
共幻令嬢文庫
販売価格350円

価格はストアのセールやキャンペーンなどによって変動する場合があります。
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他ストアからも続々配信開始












REVIEW
天都さんアイコン


天都とほる 担当編集 共幻令嬢文庫編集長 


春を待つだけではなく厳しい冬景色の中でも凛と咲く、そんな情景を思い浮かべる愛の物語です。
愛する程に、お互いが人として強くなれる。
ぎこちない関係が変化して成熟する過程を楽しんでいただけると思います。
 
広瀬コウ


広瀬コウ
 
 イラスト


一直線で強い愛情を持つエレオノーラと、不器用ながら大きく温かな愛情を持つイザーク…
二人ともとても純粋で、魅力的なんです!
そして雪が溶け春になるように、徐々に変わっていく二人の関係性にも目が離せません。
表紙ではエレオノーラの超真っ直ぐなイザークへの愛情を表現したいと思い、描かせていただきました。

須藤安寿アイコン


須藤安寿  共幻令嬢・あかつき文庫編集


古き呪いに翻弄される運命――。
そんな中で常に健気で前向きなヒロイン・エレオノーラと、痛みにひとり堪え続けるイザーク、それぞれの〈強さ〉をにじませる愛情の形が印象的でした。
ロマンスの王道をじっくり楽しめる一作です!


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高波一乱
 
 株式会社共幻社代表


不幸なヒーローを、健気に支えていくヒロインって……いいですよね!
誰もがハッピーエンドを求める王道設定には、大満足のフィナーレが用意されています。
春薔薇と氷雪、美しいコントラストの織り成す物語を、ぜひご堪能くださいませ。

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